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第6話 目の前の、変な奴

作者: 黒瀬 蓮
last update 公開日: 2026-07-06 21:45:30

「……起きた?いや、お前とは初対面だ!てか俺の名前はシルバーじゃない!!」

夢にしては妙にリアルだ。感覚もあるし……。

ただ、目の前に、『それ』がいる。

手のひらサイズの、黒紫の小さな体。羽根のような耳に、矢印みたいな尻尾。丸い目が、こちらをじっと見ている。

俺は気づくと無意識に手を伸ばしていた。指先でそっと触れる。

(やわらかい……)

そのまま、なぞる。小さな体が、ぴくっと揺れた。

「ちょ、くすぐったいって!」

「……っ!?」

反射的に手を離す。

ぽとっ、と落ちる。

「きゅー……」

足元で、小さく丸まる。

俺は少し眉をひそめながら呟いた。

「……本物だったのか」

しゃがみ込んで、手を差し伸べる。

「……わりぃ」

そいつはもぞもぞと俺の身体を登ってくる。俺は、訝しげにそいつを見つめた。

「……問題なさそうだな」

「落とすなんてひどいよ、ご主人!」

そいつは、頬を膨らませてバタバタと、短い手足を動かしている。

「……は?」

「落としたのは悪かったけど、ご主人って何のことだよ?」

そいつが、肩をす
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